2023/12/28のニュースで「NYタイムズ、オープンAIとマイクロソフト提訴 著作権侵害で」というものがあった。
NYタイムズは、AI技術の訓練データとして数百万もの記事が無断で使用されたと主張しており、米オープンAIとオープンAIに出資しているマイクロソフトを提訴した
というもの。
それはそうだ。これからもドンドンこういう訴訟が起きるだろう。
でも、おそらく勝てない。この裁判に勝ったとしても止まらない。生成AIを使っていこうという強い意志があるからね(誰が主体かは知らないが、そういう「意思」はどこかにある)。
そうなるとニュースサイト、メディアは記事を公開することを止めざるを得ない。しかし、メディアは記事を広く公開して、そこに広告を載せることで収益を得るモデルなので、公開を止めることもできない。メディアの悲痛な叫びが、このような訴訟という形になる。
ChatGPTのサービスを受ける我々ユーザーからしても、当然NYタイムズを支持しない。
そうなってくると「無料コンテンツ」というものは成り立たないから、消えていくだろう。
これはなにもNYタイムズなどのメディアに限った話ではない。
私のようにブログサイトを運営して集客し仕事に繋げている会社、個人ブロガーなどの小さな世界でも同じことが起きる。
私もChatGPTを最初に触ったときに考えたことはそれだ。
「これは無料の世界だったインターネットの終焉だ」と。
そして、「それが続けばインターネット上に無料の優秀なコンテンツは無くなるので、AIも進化できなくなる。これはパンドラの箱を開けてしまったな」と思った。
しかし、もう生成AIでどこまでできるか分かってしまった世界において、引き戻すことはできない。
AIが今後どうなるのか、はさておいて、目の前にあるのは「無料コンテンツ世界の崩壊」。
だから、私は急いで「会員制」のサイトにした。
先に有償化のメドがあったわけではない。
ともかく「無料で技術情報を出して集客しても、そのうちみんなAIに技術情報を聞く。そのとき私のサイトに来ない」「無料で情報を出す、というスタイルを変えないといけない」という確信があっただけだ。
さて、今後どうするか?
1つは原点に戻って収益目的ではない古き良きブログみたいな感じにする。
だって、アフィリエイト目的のブログが世の中から消えていく時代でしょ。SEOだって役に立たない時代になるでしょ。そしたら、逆に普通のブログでいいじゃない。
もう1つの方向性は有料化。もう無料で情報を出して、そこから…という時代じゃなくなるし、みなさんの意識も変わってくるだろう。
ChatGPTでは得られない濃い情報と濃いつながりをお金を出して得る、というのが情報発信側と受け取る側の発展的な関係になっていく気がする。
では、また。
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