Power Automate Desktop アップデート|V2.52|2025年1月

2025年1月に行われたV2.52のアップデート情報をまとめています。

インストーラー バージョン 2.52.62.25009
Microsoft ストア バージョン 11.2501.297.0 
NET8 ストア バージョン 11.2501.298.0 の更新プログラム
リリース情報

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こさい
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(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

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Power Automate Desktop アップデート|V2.52|2025年1月

2 つのデスクトップ フローを並列に実行する

同じコンピューター上で2つのデスクトップフローを並列に実行する機能が提供されました。この機能により、親フローと同時に子フローを実行でき、特定のタスクを効率的に処理することが可能になります。

機能の概要

従来、Power Automate Desktopでは一度に1つのフローしか実行できませんでした。しかし、新しいアップデートにより、親フロー内で[Desktopフローの実行]アクションを使用し、子フローを並列に実行するオプションが追加されました。[フローが完了するまで待機する]オプションを[無効]にすると、親フローの進行を妨げることなく、子フローが同時に動作します。既定は[有効]なので、これまで開発したフローは問題なく動作します。

メリット

  • 効率的なタスク管理:親フローが進行中に、子フローがバックグラウンドで別のタスクを処理できるため、全体の処理時間が短縮されます。
  • 柔軟なエラーハンドリング:親フローの実行中に発生する可能性のある予期しないポップアップやエラーを、並列に実行される子フローで監視・対応することができます。

使用する場面

  • ポップアップの監視と対応:親フローの実行中に表示される可能性のあるポップアップウィンドウを、子フローで監視し、適切に対処することで、親フローのスムーズな進行をサポートします。
  • バックグラウンド処理:親フローが主要なタスクを実行している間に、子フローでデータの収集やログの記録などの補助的な作業を同時に行うことができます。

注意点

並列実行を設定する際は、以下の点に留意してください。

  • 設定方法:「デスクトップフローの実行」アクション内にある[フローが完了するまで待機する]オプションを使用して、子フローの並列実行を設定します。既定では順次実行となっているため、並列実行を希望する場合はこの設定を変更してください。
  • 制限事項:一度に許可される並列実行は1つの子フローのみです。2つ以上の子フローを並列実行しようとすると、エラーが発生し、後続の子フローは無視されます。

参照同じコンピューターで 2 つのデスクトップ フローを並列に実行する

フローをダウンロードして試してみよう!

クライアントアプリケーションの起動時にバージョンアップチェックが行われ、バージョンアップが検知されるとバージョンアップ確認の画面が表示される場合があります。このように、アプリケーションを起動してログインを行いたいのですが、たまに違う画面が出てくるオートメーションを作成する方法について解説します。

Access関連のアクション追加

Access関連のアクションが追加されました。

  • Launch Access:Accessの起動
  • Read Access table:テーブルの読み取り
  • Run Access query:クエリの実行または読み取り
  • Run Access macro:マクロの実行
  • Close Access:Accessの終了

「Webサービスを呼び出します」アクションにファイルのアップロード機能

「Webサービスを呼び出します」アクションにファイルのアップロードが追加されました。

コンソールのUI変更

コンソールのUIが変更になっています。

「ホーム」「フロー」「例」というメニューが画面の左側に配置されています。

アップデート情報

アップデート情報は以下のURLで確認することができます。

Released versions for Power Automate for desktop - Release Notes