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Power Automate for desktop の標準アクションのみを使って、曜日から日付を取得するフローです。実行すると選択ダイアログが表示され、曜日を選択できます。曜日を選択し、OKをクリックすると先週の選択曜日の日付が表示されます。
説明
日付の計算は業務の中でも頻繁に発生するタスクの一つです。特に「先週の木曜日の日付を求める」といったリクエストは、会計処理や報告書の作成時によく必要になります。Power Automate for desktop を使えば、プログラミング不要でこの処理を自動化することが可能です。本記事では、Power Automate for desktop の標準アクションのみを使って、曜日から日付を取得する方法を解説します。
曜日から日付を取得する
業務の概要
特定の曜日の日付を求める業務は、以下のような場面で発生します。
- 毎週の平日(月曜日から金曜日)の売上データを取得
- 週次報告書で特定の曜日のデータを抽出
業務の課題
曜日から日付を取得する処理を手動で行う場合、カレンダーを見ながら計算する必要があり、時間がかかるだけでなくミスの原因にもなります。また、Power Automate for desktop の標準アクションでは、曜日を数値に変換する機能がなく、そのままでは曜日ベースの計算が難しいという課題があります。
Power Automate for desktop による解決
この課題を解決するために、Power Automate for desktop で以下の手順を実装します。
- 現在の日付を取得
- 「現在の日時を取得」アクションを使用し、現在の日付を取得します。
- 現在の曜日を取得
- 取得した日付の「DayOfWeek」プロパティを利用し、現在の曜日を英語表記で取得します。
- 曜日を数値に変換
- カスタムオブジェクトを作成し、各曜日に対応する数値を割り当てます。
- 例えば、
{Sunday: 0, Monday: 1, Tuesday: 2, ..., Saturday: 6}
のようにマッピングします。 - これにより、取得した曜日を対応する数値に変換できます。
- ユーザーが求める曜日を入力
- 「リストから選択」ダイアログを使用し、ユーザーが先週の日付を知りたい曜日を選択できるようにします。
- 選択された曜日との差を計算
- 先週の同じ曜日を求めるには、現在の曜日の数値に「7日」を加え、選択された曜日の数値を引くことで計算します。
(現在の曜日の数値 + 7) - (選択した曜日の数値)
- 例えば、水曜日(3)の場合、先週の木曜日(4)は
(3 + 7) - 4 = 6日前
となります。
- 日付を計算して表示
- 「日時の加算」アクションを使用し、現在の日付から求めた日数を引いて、該当する日付を計算します。
- 「メッセージを表示」アクションで、求めた日付を表示します。
動画で観たい方は
フローの解説
検証環境
- Power Automate for desktop バージョン:V2.32以降
- 検証OS:Windows10 Pro/11 Pro
ダウンロードに含まれるファイル
- Main.txt
使用方法
- 圧縮ファイルの解凍
ダウンロードされた圧縮ファイルを任意の場所に解凍してください。 - フローを復元する
- 任意のフローを作成してください。
- メインフローに「Main.txt」の中身をコピーしてください。
- フローを保存してください。
- フローを実行する
- 圧縮ファイルの解凍
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