RPAの導入効果を高める方法

RPA担当者
RPA担当者

RPAを導入しているんだけど、作りっぱなしの状態。どうやってRPAの導入効果を高めたらいいのかな?

という疑問に答えます。

答えは、

実行結果を分析して、細かく対応していくこと。
簡単に言うと「ロボットを育てていくこと」

です。

この記事を書いた人
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こさい
こさい

(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) エンジニア歴25年超。RPA開発および支援8年超
2) RPA関連の書籍を5冊出版。現在はGPT×PADの書籍を執筆中!
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RPAの導入効果を高める方法

効果測定をする

ロボットを育てていくためには、
ちゃんと効果測定すること

これが大事です。

では、なにを測定するか?

効果測定の基本は削減工数

効果測定の基本は、「削減工数」ってところになりますね。

手動でやっていたときには、何分かかっていたのが、何分でできるようになった。

そして、それを月に何回動かしているから、合計何分の削減になった、という計算方法。

現実的に測定するには

この計算方法の問題は、本当の削減工数ではないってことです。

  • 実際は、エラーが発生する
  • RPAを動かさないときもある

つまり、あくまで理論的な削減工数でしかない……。

本当の動作をもとに効果を把握しようと思ったら、ログを分析することになります。

ログには、実行時間、終了時間、正常終了したかエラー終了したか、といった大事な情報が入っていますから!

さらに本格的に効果を測定するには

それに、もう少し正確に効果を測定しようと思ったら、削減工数だけじゃなくって、エラー発生率も把握したいですね。

エラーがたくさん発生していたら、それだけリカバリーにも工数がかかっているわけだから、「うまくいっていない」ということになります。

さらに、シナリオ毎の重要度も加味したい

重要なシナリオをエラーなく、何回も動かしているなら「効果が出ている」と判断できます。

実行PCが複数台ある運用体制になってくると、実行PCごとの効果も分析したいところ。
下記のような構成のケースです。

開発実行分割パターン

>>参照:RPAの仕組み【図解でわかりやすく解説】

と、このように、実行PCごと、シナリオごとに分析して、うまくいっていない箇所に対応していくことが、RPAの効果を高めていくことにつながります。

手間はかかるけど、それが「ロボットを育てる」ということですね。

効果測定する方法

効果測定することが大事なのはわかった。

「でも、どうやって測定すればいいの?」ってなりますよね。

効果測定するのは大変……

前出の「開発実行分割パターン」なら、なおさら複数台からログを回収するだけで大変……。

たとえば、UiPathにはオーケストレータという運用管理ツールがあって、ログを一元管理する仕組みがあったりするけど、ちょっと高価ですよね。

なんとか、Excelで管理することもできるけど、手動になってしまって工数がかかる。

自動化のための作業を手動で行うなんて、本末転倒ですね(笑)

ロボットの効果測定を自動化

そこで、僕はロボットの状態を自動的に把握できるツールを作りました。

シナリオ毎の重要度などを設定でき、エラー率、削減工数、削減率を加味することでポイント付けする仕組み。

この仕組みを「ロボ健康指数」と名付けています。

そして、ロボ健康指数を常に「健康」に保てるように、メンテナンスしています。

このツールに興味を持たれた方は、こちらのページからお問い合わせください。
まずはオンラインミーティングでお話しましょう。
>>UiPath運用支援ツール|Synus(サイノス)