UiPath|データテーブルをExcelに書き込む方法

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UiPathでデータテーブルを作成するにはどうするのかわからない。データテーブルを作ってExcelドキュメントに書き込む方法がわからない。

という人に向けて、

  • UiPathでデータテーブルを新規作成する方法
  • データテーブルの値をExcelドキュメントに書き込む方法

を解説します!

実際にワークフローの作り方を解説するので、いっしょに作ってくれたら、よく理解できると思います。それではどうぞ!

この記事を書いた人
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こさい
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(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) エンジニア歴25年超。RPA開発および支援8年超
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データテーブルを新規作成し、データテーブルの内容を新規作成したExcelワークブックに書き込みする、という手順です。

アクティビティは2つ使います。[データ テーブルを構築]アクティビティでデータテーブルを作成し、[範囲に書き込み]アクティビティでExcelファイルに書き込みます(図1)。

【図1】全体のワークフロー
【図1】全体のワークフロー
こさい
こさい

簡単でしょ?では、1つ1つのアクティビティについて解説していきますね!

データテーブルを新規作成する

最初は[データ テーブルを構築]アクティビティです。データテーブルを新規作成するには[データ テーブルを構築]アクティビティを使用します。

アクティビティパネルの[利用可能]→[プログラミング]→[データテーブル]の中に入っています(図2)。[データ テーブルを構築]アクティビティをMainワークフローにドラッグ&ドロップしてください。

【図2】[データ テーブルを構築]アクティビティの追加
【図2】[データ テーブルを構築]アクティビティの追加

さてここから、データテーブルを構築していくわけですが、データテーブルを構築する方法を順を追って解説しますね。

データテーブルを構築するには、[データ テーブルを構築]アクティビティ[データ テーブルを構築]をクリックします。

『[データ テーブルを構築]というボタンが見えない』というときは、[データ テーブルを構築]アクティビティが最小化されているので、アクティビティの右上の下矢印2つのアイコンをクリックして、アクティビティを展開してください。

[データ テーブルを構築]画面が表示されます(図3)。

[データ テーブルを構築]をクリック
【図3】[データ テーブルを構築]をクリック

初期設定の列名は[Column1]と[Column2]なので、列を編集しましょう!

Column1の[列を編集](鉛筆アイコン)をクリックすると、[列を編集]画面が表示されます。

[列を編集]画面の[列名]に「氏名」と入力して、[データ型]はStringのままにして、[OK]をクリックします(図4)。Stringとは文字列型ということです。

[Column1]を編集
【図4】[Column1]を編集

もう一列(Column2)も編集しましょう。Column2の[列を編集](鉛筆アイコン)をクリックすると、[列を編集]画面が表示されます。

[列を編集]画面の[列名]に「年齢」と入力して、[データ型]はInt32のままにして、[OK]をクリックします(図5)。Int32は数値型を示しています。

[Column2]を編集
【図5】[Column2]を編集

データテーブルの列が編集できたので次に値を入力しましょう!

1行目に値を入力してください。氏名と年齢です(図6)。Excelに書き込むのと同じ要領なので、あまり迷うことはないと思います。

1行目に値を入力
【図6】1行目に値を入力

2行目にも値を入力して、[OK]をクリックしてください(図7)。

【図7】2行目に値を入力
【図7】2行目に値を入力

[OK]をクリックすると[データ テーブルを構築]画面が閉じます。これでデータテーブルの初期設定が完了です。

でも、このデータテーブルはこのままでは使えません。データテーブル型の変数に出力しましょう。プロパティパネルの[出力]→[データテーブル]の入力ボックスにカーソルを持っていき、[Ctrl]キー+[K]キーを押すと[変数を設定]が表示されます。

「dtName」と入力して、[Enter]キーを押すと、データテーブル型変数[dtName]が生成されます(図8)。

「dtName」と入力するまえにIMEモードをオフにしておいたほうが入力しやすいです。

【図8】[データテーブル]に入力
【図8】[データテーブル]に入力
こさい
こさい

これでデータテーブルを作成する部分のワークフローが完成しましたよ!

Excelワークブックにデータテーブルの内容を書き出すには

次に、作成したデータテーブルの内容をExcelドキュメントに書き込むワークフローを作成します。[範囲に書き込み]アクティビティを使って書き込みます。

[範囲に書き込み]アクティビティを[データテーブルを構築]アクティビティの後に追加してください(図9)。[範囲に書き込み]アクティビティはアクティビティパネルの[システム]→[ワークブック]の中にあります。

【図9】[範囲に書き込み]アクティビティの追加
【図9】[範囲に書き込み]アクティビティの追加

エラーアイコンが見えていますが、無視して操作を続けてください。

[範囲に書き込み]アクティビティの[ブックパス]に「”氏名と年齢.xlsx”」と入力して、[データテーブル]に変数[dtName]を指定します(図10)。

[ブックパス]に該当するExcelファイルが存在しない場合は、新規作成されます。この場合では「”氏名と年齢.xlsx”」が自動的に作成されますよ。該当するExcelファイルがある場合は、シート[Sheet1]のセル[A1]に書き込まれます。

【図10】[範囲に書き込み]アクティビティのプロパティを設定-1
【図10】[範囲に書き込み]アクティビティのプロパティを設定-1

[範囲に書き込み]アクティビティのプロパティパネルをみてください。そして、[ヘッダーの追加]のチェックボックスにチェックを付けてください(図11)。このチェックを付けないとデータテーブルの列名が書き出されませんから。

【図11】[範囲に書き込み]アクティビティのプロパティを設定-2
【図11】[範囲に書き込み]アクティビティのプロパティを設定-2
こさい
こさい

これでワークフローは完成です!

図12のようにワークフローが作成されていますか?

【図12】全体のワークフロー
【図12】全体のワークフロー

実行する

ワークフローが完成したら、実行してみましょう!

このワークフローを実行すると、このプロジェクトが保存されているフォルダーの直下に[氏名と年齢.xlsx]というExcelドキュメントが新規作成されます。

[氏名と年齢.xlsx]を開くと、[Sheet1]シートにデータテーブル型変数[dtName]のヘッダーと値が書き込まれているのが確認できますね(図13)。これで、データテーブルのヘッダーと値を書き込むことができました!

【図13】ワークフローの実行結果
【図13】ワークフローの実行結果

まとめ

この記事では、データテーブルの構築方法とExcelドキュメントを新規作成しつつ値を書き込む方法を解説しました。

ワークフローを実際に作って、動作を確認してみてくださいね。応用すると「CSVを読み込んでExcelに書き込む」とかもできます。あっ、そういう記事もあるので読んでみてください。

Excelの作成方法のテクニックに興味があるなら、同じようにExcelドキュメントを作成するんだけど、『値を入力しないで』新規作成する方法について次の記事で解説しているので、こちらをお読みください。

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