こんにちは。完全自動化研究所の小佐井です。
本記事ではDAFの設計方法について解説しています。
DAFとはデータ・オートメーション・ファクトリー(データの完全自動化工場)の略で、僕(小佐井)が提唱している業務の完全自動化を実現するためのフレームワークです。
DAF理論について次の記事で解説しています。
データ工場の設計ってことね
そうです。それではどうぞ!
完全自動化を支えるDAFの設計方法とは
DAF設計の概要
DAF理論では最低実行単位をLINE(自動車工場などの「製造ライン」と同義)と呼んでいます。
LINEが複数集まってDAFとなります。DAFは現実社会では工場にあたります。
DAFが複数集まってDAFチェーンを構成します。
現実社会で例えれば、サプライチェーン全体ということになります(図1)。
【図1】DAFチェーンとDAF、LINEの関係図
DAFチェーンの中に工場が複数あって、その中にLINEが複数あるって構造ね!
DAFチェーンの設計
図1をもう少し、なじみのあるツリー構造で簡略化して表現してみると図2のようになります。
DAFチェーンを実行すると、まず「DAF-A」が稼働します。「DAF-A」が成功したら、「DAF-B」が稼働という流れになります(図2)。
【図2】DAFチェーンとDAF、LINEのツリー構造
当然、「DAF-A」が失敗したら、「DAF-B」は実行されずに、このDAFチェーンは失敗ということになります。
前工程の失敗を後工程に引き継がない運用ができるわけです。
BPMNで表記する図3とのようになります。
【図3】DAF同士の連携
DAFの設計
DAFの中はさらに複雑になっていますので、DAF設計図を作成します。
一から作るシステム開発とは違い、既存のシステムや環境を使って開発していきますので、設計時にすべてを把握することは困難です。
開発しつつ設計を柔軟に変更する必要性が出てくるでしょう。
図4では、「データ取得」「データ加工」「帳票作成」「メール配信」の処理をBPMNで記述しています。
【図4】DAF内の詳細設計例
まとめ
DAFチェーン、DAF、LINEの関係性とその表記方法について解説しました。
この記事の説明のように業務自動化の工程を現実の工場に置き換えて理解し、図式化することが大事です。
「なんとなく現状の作業手順を自動化すればいいや」と思っていた方は、考え方を見直してみてください。