完全自動化を支えるDAFに必要なインフラ技術とは

完全自動化
こさい
こさい

こんにちは。完全自動化研究所の小佐井です。
本記事ではDAFのインフラ技術について解説しています。

DAFとはデータ・オートメーション・ファクトリー(データの完全自動化工場)の略で、僕(小佐井)が提唱している業務の完全自動化を実現するためのフレームワークです。

DAF理論について次の記事で解説しています。

データ工場の工場そのものの解説なのね。

めーたん
めーたん
こさい
こさい

そうです。それではどうぞ!

この記事を書いた人
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こさい
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(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) エンジニア歴25年超。開発から業務改善まで幅広く経験してきました
2) 複数の企業においてRPAのコンサルティングを行っています
3) RPA関連の書籍を5冊出版しています

  1. オープンソースで作る!RPAシステム開発入門
  2. 実務者のための失敗しないRPAシナリオ設計入門
  3. UiPath業務自動化最強レシピ
  4. WinActor業務自動化最強レシピ
  5. Power Automate for desktop業務自動化最強レシピ

現在はChatGPTとPower Automate for desktopの書籍を執筆中!

完全自動化を支えるDAFに必要なインフラ技術とは

こさい
こさい

DAF技術を支えるサーバーやジョブ管理ツール等のインフラを説明します。

最小構成

DAFの最小構成はPC一台です(図1)。

本当に簡単な帳票作成などを自動化したい場合は、この構成で出来ます。

ジョブをタスクスケジューラでタイマー起動させることで、自動運用できます。

【図1】DAFの最小構成

通常構成

自動化の案件が増えてきて、毎朝10件以上のジョブを実行するようになると、上の構成では運用は難しくなります。従って、図2の構成を整えるとよいでしょう。

【図2】DAFの通常構成

各端末(PC)、サーバーの種別と用途は以下の通りです。

No

種別

用途

1

ジョブ管理サーバ

ジョブのリモート実行/進捗管理を行うジョブ管理ツールがインストールされている。

2

自動化サーバ

ジョブ実行環境がインストールされ、DB入出力、ETL処理、メール配信処理などをUIを使わずに実行する。

3

ロボット用端末(※1

RPAがインストールされたPC。UIを操作する処理に使う。

【表1】DAFの端末とサーバーの種別と用途

※1)高価なPCを用意する必要はありませんが、あまりに安価なPCを使って簡易的に構築すると、運用後に壊れ、業務が止まってしまう上に、復旧に余計な工数がかかってしまうので注意が必要です。

大きな規模の構成

さらに規模が大きくなると、ロボット用端末は複数用意する事が多くなるでしょう。

営業データ取得(入力)用端末、人事データ取得用端末、子会社のデータ取得用端末・・・等です。

【Memo】さらに考慮すべき機器
RPAやジョブのバックアップを取るためのストレージやロボット用端末が壊れた場合の予備用端末、開発用端末、テスト用端末を考慮した場合、この構成より大きくなります。

まとめ

こさい
こさい

DAFのインフラのイメージができましたね

DAFは自動化の規模によって、インフラを柔軟に構成できることがわかってもらえたと思います。

仮想化技術やクラウドサービスを有効に活用すれば、コストや拡張性を柔軟にコントロールすることが出来ます。

最初から大きなコストをかけることは、自動化の費用対効果から見て得策ではありません。結果を出して、経営層の信頼を得るにしたがって、スケールアップしてゆくのがよいでしょう。

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僕の著書「オープンソースで作る!RPAシステム開発入門」では、DAFを構築し運用する方法について詳しく解説しています。

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DAF理論について全体像を把握するには次の記事をお読みください。