¥16,000
Excelにフィルターをかけて、新しいExcelファイルに分割するフローです。売上明細データを担当者CDで分割し、それぞれの担当者に配布するなどの業務に使用します。
説明
Excelのデータに1つの列でフィルターをかけて、新しいファイルに分割する作業は、多くの企業で日常的に行われる業務です。この作業をPower Automate for desktopを使って効率化するフローを紹介します。
業務の概要
売上明細データが記載されたExcelファイル(例: 売上明細.xlsx 図1)を、指定した列でフィルターし、新しいファイルに分割するする作業です。例えば、担当者CDで分割し(図2)、それぞれの担当者に配布するなどの業務に使用します。


業務の課題
手作業でデータを振り分ける場合、以下の課題が考えられます:
- 時間がかかる – データにフィルターをかけてシートに分けるのは非効率的。
- ミスの可能性 – 手動での作業ではヒューマンエラーが発生しやすい。
- 単調な作業 – 担当者がより価値を生む業務に集中できない。
これらの課題をPower Automate for desktopで解決します。
Power Automate for desktopによる解決
以下の手順で業務を実行します。
1.Power Automate for desktopの実行
Power Automate for desktopでフローを実行します。
2.分割対象ファイルの選択
フローを実行すると[分割対象のファイルを選択]ダイアログが表示されます(図3)。分割したいファイルを選択し、[開く]をクリックします。


3.分割対象列の選択
分割対象ファイルのヘッダーが読み込まれ、分割対象の列を選択するダイアログが表示されます(図4)。


ここでは[担当者CD]列を選択し(図5)、[OK]をクリックします。


4.分割処理の完了
分割処理が行われます。処理の概要は以下の通りです。
- 選択した分割対象列のユニークな数分ループする
- 読み込んだExcelデータに対して、フィルター処理を行う
- 新規Excelファイルにフィルターしたデータを書き込む
- Excelに名前を付けて保存する
分割処理が完了するとメッセージが表示されます(図6)。


分割されたファイルの保存場所は分割対象ファイルのパスと同じです。図のように担当者CDごとにExcelファイルが生成されています(図7)。



この例では担当者CDごとに分割していますが、分割対象列として[顧客CD]を選択した場合は、顧客CDごとに分割されます。また、このフローは[売上明細.xlsx]以外のファイルにも利用できます。
自動化のメリット
- 作業時間の大幅短縮 自動化することで、10分以上かかっていた作業が数秒で完了します。
- ミスの防止 データの並び替えや転記ミスがなくなり、精度が向上します。
- 作業負担の軽減 単調な作業から解放され、担当者は付加価値の高い業務に専念できます。
- 一貫性の確保 全てのExcelファイルが同じ形式で整えられ、管理がしやすくなります。
検証環境
- Power Automate for desktop バージョン:V2.45~
- 検証OS:Windows10 Pro/11 Pro
- Excel:Microsoft365(バージョン2309)64ビット
ダウンロードに含まれるファイル
- Main.txt
- 売上明細.xlsx
使用方法
- 圧縮ファイルの解凍
ダウンロードされた圧縮ファイルを任意の場所に解凍してください。 - Excelファイルを配置する
フォルダーに含まれる「売上明細.xlsx」を任意の場所(ドキュメントフォルダー直下であるとサンプルフローは動かしやすい)に配下に配置してください。 - フローを復元する
- 任意のフローを作成してください。
- メインフローに「Main.txt」の中身をコピーしてください。
- フローを保存してください。
動作保証ポリシーおよび著作権について
動作保証ポリシーおよび著作権についてをお読みください。
追加情報
操作対象 | Excel |
---|