RPAの用語って、なにを指しているのか、よくわからないよね。と、シナリオとか、ワークフローとか、ロボットとか、いろんな言葉が出てくるけど、同じ言葉でも、人によって指しているものが違うみたい。
という疑問に答えて、用語を整理します。
記事の内容
RPAツールの種類によって、用語が違うから混乱しますね。人によって、使い方も違うから、間違いのもとです。
この記事では、次の4つについて整理します。
- 自動化の部品
- プログラム
- シナリオ作成ツール
- 運用管理ツール
読者さんへの前書き
日本でシェアの高い3つのRPAツールについて整理します。
- UiPath
- WinActor
- Power Automate for desktop
それでは、どうぞ!
RPAツール別の用語
自動化の部品
多くのRPAツールには、自動化を行うための部品が最初から数多く用意されています。
部品の種類は例えば、下記のようなもの。
- Excel起動
- ブラウザー起動
- ボタンクリック
- テキスト入力
- メール送信
この部品のことを各RPAツールでは、以下のように呼びます。
RPAツール | 名称 |
---|---|
UiPath | アクティビティ |
WinActor | ノード |
Power Automate for desktop | アクション |
僕は、RPA全般の話をするときは、「アクション」と呼んでいます。
手順を記述したプログラム
アクションを並べて、自動化の手順を記述した手順書(プログラム)を作ります。
このプログラムのことを、各RPAツールでは、以下のように呼びます。
ちなみにシナリオ作成ツールとシナリオを実行するツールが一体になっているRPAツールもあります。その場合はRPAツール自体をロボットと表現してもいいと思います。
RPAツール | 名称 |
---|---|
UiPath | ワークフロー |
WinActor | シナリオ |
Power Automate for desktop | フロー |
僕は、RPA全般の話をするときは、「シナリオ」と呼んでいます。
シナリオを作成するツール
RPAツールには、シナリオを作るための専用のツールが用意されています。
RPAツール | 名称 |
---|---|
UiPath | UiPath Studio |
WinActor | WinActor |
Power Automate for desktop | フローデザイナー |
僕は、RPA全般の話をするときは、「シナリオ作成ツール」と呼んでいます。
運用を管理するツール
シナリオ作成ツールによって、作成したシナリオを実行する場合、主に4つの方法があります。
- シナリオ作成ツール上で実行する
- シナリオ実行用のソフトウェアで実行する
- コマンドラインで実行する
- 専用の運用管理ツールで、スケジュール実行する
4番の専用の運用管理ツールは、それぞれ下表のものが用意されています。
RPAツール | 名称 |
---|---|
UiPath | UiPath Orchestrator |
WinActor | WinDirector / WinActor Manager on Cloud |
Power Automate for desktop | Power Automete |
僕は、RPA全般の話をするときは、「運用管理ツール」と呼んでいます。
まとめ
まとめると、次の表になります。
項目 | UiPath | WinActor | Power Automate for desktop |
---|---|---|---|
アクション | アクティビティ | ノード | アクション |
シナリオ | ワークフロー | シナリオ | フロー |
シナリオ作成ツール | UiPath Studio | WinActor | フローデザイナー |
運用管理ツール | UiPath Orchestrator | WinDirector WinActor Manager on Cloud | Power Automete |