こんにちは!完全自動化研究所の小佐井です。
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「Power Automate for desktop」って何?
マイクロソフトが提供している無料のデスクトップ型RPAツールだよ
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とは言っても、「それって具体的にどういうこと?」と思いますよね?
この記事は、Power Automate for desktopについて、もう少し詳しく理解できるように
- Power Automate for desktopとは何か
- Power Automate for desktopの歴史
- Power Automate for desktopの特徴
について、まとめています。
この記事を書いている私は、仕事でPower Automate for desktopを活用しているだけでなく、それに関する本も執筆してます。
>>Power Automate for desktop業務自動化最強レシピ
それでは、記事の続きをお楽しみください。
Power Automate for desktopとは
Power Automateの一機能
Power Automate for desktopとは、マイクロソフトが提供しているRPAツールです。このツールはRPAソリューション「Power Automate」の一機能として位置づけられています。
「Power Automate」はRPAとクラウドを含めたプロセス自動化のプラットフォームで、API統合やカスタムコネクタを通じて、数百種類の外部サービスとの接続が可能であり、プログラミングスキルがないユーザーでも利用できる低コード/ノーコードプラットフォームとしての特徴を持っています。
「Power Automate」について、もう少し理解しましょう。
「Power Automate」には、クラウドフローとデスクトップフローという2種類のフローがあります。
■クラウドフロー
1つ目の機能は「クラウドフロー」です(下図❶)。「Power Automate」といった場合、こちらのクラウドフローだけのことを指すことが多いです。
■デスクトップフロー
もう1つの主要機能は「デスクトップフロー」です(下図❷)。
ローカルコンピュータ上で実行される自動化フローで、RPAツール「Power Automate for desktop」を利用してデスクトップアプリケーションやファイルシステムの操作を自動化します。
![Power Automateの2つの機能](/wp-content/uploads/2022/07/20220723162837.png)
![Power Automateの2つの機能](/wp-content/uploads/2022/07/20220723162837.png)
Power Automate for desktopとは
Power Automate for desktopは、Windows環境(Win10/11)でのデスクトップアプリケーションやWebアプリケーションの操作を自動化できるツールです。
このツールを使用することで、ユーザーはさまざまなアプリケーション間での繰り返し作業を効率化し、業務プロセスを自動化することが可能になります。
Power Automate for desktopだけを利用する場合、無償で使うことができます。
クラウドフローとデスクトップフローの関係
クラウドフローからデスクトップフローを呼び出すことで、クラウドとローカルの両方のリソースを連携させた自動化を実現できます。
ただし組織の有償アカウントが必要です。
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わかったような、わからないような…
Power Automate for desktopの歴史
「Power Automate for desktopが『Power Automate』の一機能である」という話だけでは、少しわかりにくいかもしれません。
もう少し理解を深めるためには、Power Automate for desktopの誕生背景を振り返ってみましょう!
そうすることで、なぜこのツールが「Power Automate」の一部なのか、その理由がよりはっきりとします。
■Power Automateの前身が登場
2016年11月、「Microsoft Flow」というクラウド型のワークフロー自動化ツールが、リリースされました。この「Microsoft Flow」が、2019年11月に「Power Automate」とリブランディングされました。
■Power Automate for Desktopの前身が登場
2019年11月に、Power Automateとリブランディングされた際に、その一機能としてデスクトップ作業を自動化するために「UI Flow」というRPA機能が登場しました。当初、この機能はかなり使いにくく、基本的な画面操作ツールにでした。
■Power Automate Desktopになる
2020年5月にデスクトップ型RPAツール「WinAutomation」を開発していたSoftomotive社をマイクロソフトが買収し、その技術をRPA機能に取り込んで大幅に進化させました。
そして、2020年12月、この改良されたバージョンは「Power Automate Desktop」として新たにリリースされました。
2021年3月に「Power Automate Desktop」がWindows10が搭載されたパソコンにおいて、無料で使えるようになり、RPA業界に衝撃を与えました。
■Power Automate for desktopになる
2021年10月にWindows11に標準搭載され、名称が「Power Automate for desktop」に改称されました。
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もともと「Power Automate」があって、後からデスクトップ自動化のために追加されたんだね!
そうそう。そのデスクトップ自動化のツールだけが無料で使えるから、使う人が増えてるって話だよ
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Power Automate for desktopの特徴
ここからは、Power Automate for desktopの特徴を解説します。Power Automate for desktopだけでも、非常に効果的な自動化ツールであることがわかりますよ!
ユーザー部門でも作成しやすい
まず、下の絵をパッと見てください。
シンプルじゃないですか? これがPower Automate for desktopの開発画面です。
![Power Automate for desktopの開発画面](/wp-content/uploads/2023/01/whatpad02.png)
![Power Automate for desktopの開発画面](/wp-content/uploads/2023/01/whatpad02.png)
シンプル、カンタン、というのがPower Automate for desktopの特徴。
わざと複雑な機能はそぎ落として、必要な機能だけにしている、という感じです。
わかりやすい開発画面
では、もう少し、画面の説明をしますね。
自動化に必要な部品が最初から豊富に用意されています。
この部品のことを「アクション」と呼びます(❶)。
複数のアクションを組み合わせるだけで、簡単に自動化を実現することができます(❷)。
だから、ユーザー部門でも自力で自動化が可能なわけです。
アクションの組み合わせのまとまりのことを「フロー」と呼びます(❸)。
フローはシンプルでわかりやすいので、プログラミングの未経験者でも理解しやすいでしょう(❹)。
![アクションとフローの関係](/wp-content/uploads/2022/07/20220723163523.png)
![アクションとフローの関係](/wp-content/uploads/2022/07/20220723163523.png)
プログラミング言語を書かなくていい
そして、とても重要なのですが、
フローを作成するために、特定のプログラミング言語でプログラムを記述する必要ない
のです。
アクションの設定画面で、必要な情報を入力したり選択したりするだけで作成できます。
![アクションの設定画面](/wp-content/uploads/2022/07/20220723163553.png)
![アクションの設定画面](/wp-content/uploads/2022/07/20220723163553.png)
このようにアクションの設定だけで、アプリケーション開発や自動化処理を開発できるツールのことを「ローコード(low code)」と呼びます。
プログラミング言語を学ぶ必要がないため、プログラミングの経験のないユーザー部門でもフローの作成が可能です。
他のマイクロソフト製品と密に連携できる
マイクロソフトが提供しているツールなので、同じマイクロソフト製のExcelやOutlook、Microsoft Edgeなどと簡単に連携することができます。
Windows10/11が搭載されたパソコンでは無料
2021年3月からWindows10が搭載されたパソコンにおいて、無料で使えるようになったことがPower Automate for desktopが注目された大きな要因です。
さらにWindows11では標準でインストールされています!
Windows10ではインストーラーをダウンロードしてきて、インストールを実施する必要があったので、Windows11からPower Automate for desktopがより身近な存在になったといえるでしょう。
![Power Automate for desktopは無料で使える](/wp-content/uploads/2022/07/20220723163641.png)
![Power Automate for desktopは無料で使える](/wp-content/uploads/2022/07/20220723163641.png)
まとめ
この記事では、「Power Automate for desktopとは何か」という基本的な知識に焦点を当てて解説しました。
Power Automate for desktopの歴史から振り返ることで、少し難しく感じたかもしれませんね。しかし、Power Automate for desktopを今後使っていく上で、これは大切な知識です。
なぜかというと、Power Automate for desktopの「魅力的な機能」を上手に活用するコツをつかむのに役立つからです。将来的には、クラウドフローと連携を視野に入れた、さらに高度な使用方法も探求できるでしょう。
「Power Automate for desktopとは何か」が理解できたら、次は「Power Automate for desktopで何ができるのか」という点について知識を深めると良いでしょう。
無料会員になると、Power Automate for desktopに関する豊富な情報にアクセスできますよ。
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