【研修・教育業務】トレーニングスケジュールの管理【Power Automate for desktop 事例】

今回は、教育と研修に関する業務に「Power Automate for desktop」を適用し、自動化を実現する方法を解説します。

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こさい
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(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) ITエンジニア歴25年超。RPA開発歴8年超
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トレーニングスケジュールの作成

業務の概要

教育業務は不特定多数の人員に対し、いくつものトレーニングプログラムを機動的に構築する必要があります。これは、参加者のリスト管理、課題の配布、メールでの通知など、複雑な作業が山積しています。

例えば、設定した資料をExcelのテンプレートに統一的にまとめ、参加者の情報やトレーニング内容をリスト化します。その後、これを基にメールで各所にトレーニング予定日を連絡します。この事務を参加者の数に従って手作業で繰り返すことは、時間の消耗に加え、記入ミスや連絡ミスが起きやすい状況にあります。

業務の課題

これらの課題により、業務の効率性が大きく損なわれています。この業務には下記のような課題があります。

  1. 時間の消耗:資料の整備から配布まで、手作業が多く、時間がかかります。
  2. ミスの発生:参加者情報や日程の記入間違い、配布ミスなど、手作業のためにこれらの問題が強調されます。
  3. 非効率的な情報共有:必要な情報が関係者に送り渡されず、無駄な連絡が発生します。

Power Automate for desktopによる解決

Power Automate for desktopを活用することで、これらの課題を効果的に解決できます。以下にその詳細を解説します。

  1. トレーニングスケジュールの自動生成
    • Excelテンプレートを用意し、参加者リストや研修内容を入力するだけで、自動的にスケジュールを生成します。
    • スケジュール生成後、参加者ごとに個別の日程を自動的に割り当てることが可能です。
    • 毎日の変更や更新も、Excelでのテンプレート修正やPower Automateのフロー操作を通じて簡単に行えます。これにより、最新のスケジュールが関係者間で即時に共有されます。
  2. 参加者リスト管理の自動化
    • 参加者のデータを一括管理し、重複登録や入力ミスを防ぎます。
    • 登録情報をもとに個別の確認メールや参加案内を自動で送信します。
  3. 通知プロセスの効率化
    • トレーニングの数日前や前日に、自動でリマインドメールを送信します。
    • トレーニング終了後には、アンケートや評価フォームを自動で送付することで、次回以降の改善にもつなげられます。
  4. レポートの自動生成
    • トレーニングの進捗状況や参加率を自動で集計し、ExcelやPDFでのレポートを生成します。
    • 上司や関係者にリアルタイムで報告可能なデータが即座に作成されます。
  5. エラーの削減
    • 手作業での入力や通知に比べて、Automationにより人的ミスが大幅に減少します。
    • これにより、信頼性の高いプロセスが実現します。

自動化のメリット

Power Automate for desktopを使用して自動化を実現することで、下記のような得られる具体的なメリットがあります。

  1. 時間の緩和:手作業を大幅に削減します。
  2. コミュニケーション性能の向上:情報のミスを排除することで、関係者の互いの認識の精度を向上。
  3. 生産性の向上:関係者は主要な業務に集中でき、結果として全体の生産性が向上します。

まとめ

Power Automate for desktopを使用することで、教育と研修業務における「トレーニングスケジュールの作成」が楽になり、任務の効率化が実現できます。自動化により負荷を削減し、会社全体の生産性向上に助力するため、今こその手段の構築を推奨します。