Power Automate for desktopでループ条件を設定する方法を解説します。ある条件を満たす限りループを繰り返す処理を実装できます。
ループ条件を設定する方法
ある条件を満たす限りループを繰り返す処理を実装するには、[ループ条件]アクションを使います。[ループ条件]アクションは[ループ]アクショングループ内に格納されています。[最初のオペランド]には[2番目のオペランド]と比較する変数、テキスト、数値または式を入力します。[演算子]では[2番目のオペランド]に対する[最初のオペランド]の関係を選択します。[2番目のオペランド]には[最初のオペランド]と比較する変数、テキスト、数値または式を入力します。
フローを作成しよう
実際にフローを作って、動作を確認しましょう!
フローを作成しよう
STEP1 [変数の設定]アクションを追加する
アクションペインの[変数]アクショングループをクリックし❶、[変数の設定]アクションをワークスペースに追加してください❷。
STEP2 [変数の設定]アクションを設定する
[変数の設定]ダイアログが表示されます。[変数]の[NewVar]を[LoopIndex]に変更してください❶。[値]に「1」と入力してください❷。[保存]をクリックしてください❸。
STEP3 [ループ条件]アクションを追加する
アクションペインの[ループ]アクショングループをクリックし❶、[ループ条件]アクションを[変数の選択]アクションの後に追加してください❷。
STEP4 [ループ条件]アクションを設定する
[ループ条件]ダイアログが表示されます。[最初のオペランド]に「%LoopIndex%」と入力してください❶。「%LoopIndex%」は変数の選択を使うと入力間違いを防げます。[演算子]のドロップダウンリストから[以下である(<=)]を選択してください❷。
[2番目のオペランド]に「3」と入力して❸、[保存]をクリックしてください❹。
STEP5 [メッセージを表示]アクションを追加する
アクションペインの[メッセージボックス]アクショングループをクリックし❶、[メッセージを表示]アクションを[ループ]アクションの後に追加してください❷。
STEP6 [メッセージを表示]アクションを設定する
[メッセージを表示]ダイアログが表示されます。[メッセージボックスのタイトル]に「ループ」と入力し❶、[表示するメッセージ]に「ループ数:%LoopIndex%」と入力してください❷。「%LoopIndex%」は変数の選択を使うと入力間違いを防げます。[保存]をクリックしてください❸。
STEP7 [変数を大きくする]アクションを追加する
アクションペインの[変数]アクショングループをクリックし❶、[変数を大きくする]アクションを[メッセージを表示]アクションの後に追加してください❷。
STEP8 [変数を大きくする]アクションを設定する
[変数を大きくする]ダイアログが表示されます。[変数名]に「%LoopIndex%」と入力してください❶。「%LoopIndex%」は変数の選択を使うと入力間違いを防げます。[大きくする数値]に「1」と入力して❷、[保存]をクリックしてください❸。
フローの完成
フローが完成しました。
下図のようにフローが出来ていますか?
フローを実行しよう
フローを実行してください。メッセージボックスが表示されます。最初は「ループ数:1」と表示され、[OK]をクリックすると、再びメッセージボックスが表示されます。「ループ数:2」と表示されていますね。もう一度[OK]をクリックすると、3回目のメッセージボックスが表示されます。「ループ数:3」と表示されているので、[OK]をクリックしてください。
ロジックを確認しましょう。変数[LoopIndex]が1つずつカウントアップされていき、「3」を超えた段階でループ処理を抜けます。
フローが終了したら、変数ペインで変数[LoopIndex]を確認してください。「4」となっています。「LoopIndexが3以下の場合ループを続ける」という条件でしたので、「4」で抜けたわけですね。
まとめ
ループ処理は、「ループ条件」の他にも「For each」「Loop」などがあります(記事「For eachの使い方」を参照してください)。「ループ条件」は一番使う機会が少ないループ処理かもしれません。「ループする条件」をよく考えないと、永遠にループしてしまう「永久ループ(無限ループともいう)」にハマってしまうこともあり、結構扱いが難しいです。
「画面上の何かが変化するまで、30分でも待つ」といったケースもありますので、その場合に活躍するループ処理です。是非、使い方をマスターして、自動化の幅を広げてください。
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