自動化に失敗しやすい業務の特徴5選:注意すべきポイントと対策

自動化を導入する際、特に注意すべき業務の特徴について解説します。

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こさい
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(株)完全自動化研究所代表のこさいです。

1) ITエンジニア歴25年超。RPA開発歴8年超
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RPA化が失敗しやすい業務の特徴5選

自動化が困難な業務は以下のような特性を持っています。

業務手順の頻繁な変更

自動化を導入する前に、業務手順が頻繁に変更される場合、これらを標準化し、安定化させることが重要です。定まっていない手順を自動化すると、プロセスが頻繁に更新される必要があり、結果的に効率が損なわれる可能性があります。

人の判断が必要なタスク

自動化プロセスに人の介入が必要な場合、その判断点でのロジックを明確に定義し、可能な限り判断基準を自動化システム内に組み込むことが推奨されます。完全に排除できない人的介入は、自動化のフローにおいて確実に制御されるべきです。

紙ベースの作業

紙の文書をデジタル化する技術(例えばOCR)は進化していますが、完全ではありません。そのため、紙ベースの作業を自動化する際は、エラーの可能性を考慮に入れ、必要な人的確認のプロセスを設計することが重要です。

重大な失敗が起こり得る業務

大量のメール送信など、失敗が大きな損害を引き起こす可能性のある業務は、設計段階での厳重なリスク評価が必要です。これには、システムのテストを徹底することや、異常動作時の対応プロトコルを明確にすることが含まれます。

上層部の強い関与

経営層の強い関心や圧力が自動化プロジェクトに影響を与える場合、そのプロジェクトの戦略的重要性と現実的な実行可能性を慎重に評価する必要があります。無理な自動化は、最終的にプロジェクトの失敗につながることが多いため、実行前の全面的な検証が求められます。

まとめ

この記事では、自動化プロジェクトにおいて失敗しやすい業務の特徴と対策について解説しています。主なポイントには業務手順の頻繁な変更、人の判断が必要なタスク、紙ベースの作業、重大な失敗が起こり得る業務、上層部の強い関与が含まれます。これらの特性を理解し、適切な準備と対策を行うことで、自動化の成功率を向上させることが可能です。